人それぞれの山頂/10年前の某紙投稿原稿より⑤

人それぞれの山頂/10年前の某紙投稿原稿より⑤の画像
とき 2021年3月28日(日)

・・人それぞれの山頂・・

(この原稿は平成20年3月のものです)画像は、現在のものではありませんm(_ _)m

よし!やっと立てた~。それにしても、今年は雪が多い・・・。石鎚山頂弥山(みせん)の広場は、四方からの強風に雪も吹き飛ばされ、例年だと想像以上に積雪はない。ところが、3月18日現在、山頂広場周辺に50センチ程も雪がある。私の数少ない冬の登頂経験では初めて見る雪の量だ。

2月下旬の冬の青空が広がる日、今日と同じく山頂を目指した。しかしながら、前社ヶ森(ぜんじゃがもり)手前の表白坂(ひょうはくざか)で1メートルを超える雪に阻まれ、登頂を断念。素晴らしい樹氷を眺めながらそこから下山した。    その時からすると雪も解け、登山道の積雪は半分ぐらい。何よりも今日は山頂までしっかりとトレース(先行者の足跡)が在り、3の鎖の回り道の数メートルを除いては、割とスムーズに脚を運ぶことができた。

冬の石鎚・・・天気が良いから登頂できるとは限らず、雪が少なくなれば登頂できるとも限らない。特に冬山は登山時より下山時の方が危険度が増す。雪が緩んで滑りやすくなったり、降る雪や風でトレースが消えてしまったり・・・。 

どこで引き返すか!それが肝要かと。昨日と今日、いや1時間も違えば状況は変わる。もっとも、登山者の経験や技術に装備等々も登頂への重要な鍵ではあるが。
私は、所謂経験ある登山家ではない。「行ける所まで!無理をしない♪」を信条に石鎚山に登らせてもらっている。だから、途中で下山することになればそれもご縁、引き返したところがその日の私の石鎚山頂なのである・・・山頂だけが山ではないはず♪

(文責)事務局長 曽我部英司  

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