8月8日(土)秋田緑さん講演会in石鎚神社に寄せて・・・

8月8日(土)秋田緑さん講演会in石鎚神社に寄せて・・・の画像
とき 2015年8月8日(土) ~ 2015年8月8日(土)

【霊峰石鎚山の朝】

 西日本最高峰へ今日もまた陽が昇ります。役小角(えんのおづぬ)の開山以来、どれほどの人々が石鎚山のこんな光景を眺め、何を思いそして何を感じてきたのでしょう。小角は、「神を感得」し、開山の成就を感謝したと伝えられています。

 あれから1330年・・・、変わることなく人はその山頂を目指します。なぜ?もちろん山頂はいうまでもなく、そこに至るまでの大自然を共にする行程のなかで、多くの人々が何かに気付き「勇気、元気、やる気」を得ているに違いありません。

「罪や穢れ(けがれ)」は、本来の人として一歩前に踏み出すパワーが不純なものに包まれていて踏み出せないでいる状態を「包む身/つみ」、また気力が枯れている状態を「気枯れ/けがれ」ともいいます。日常で暮らしていると、泣きたくても泣けない、笑いたくても笑えないこともありますが、自然に抱かれると清く、明るく、正しく、素直な本来の人らしい素敵な人に還れるような気がします。こちらが鎧をまとえば先方も鎧を身につけ、刃を持てば相手も同等かそれ以上の武具を携えます・・・。

 登山では見知らぬ者同士が気軽に挨拶や言葉を交わします。その刹那は大概において双方の笑顔から始まります。木漏れ陽が射すブナの森、小鳥のさえずり、可憐な高山植物の花、笹原を背景に澄んだ青空に映える石鎚山頂、下界に横たわる波穏やかな瀬戸内海、はたまた霧の流れる神秘的な深山の息吹・・・。それらは登山道を行く人の感性に優しく語りかけ、人は素直な心でそれを受取り、今、山に居る人たちと国籍や年齢、性別を越えて共有することができるのです。

 地球上の生物は、ひとつの同じ「命」から始まっています。石鎚山に入ると様々に「命」を覚えます。その命の表現方法が異なっているだけのこと。本来の命は、それぞれに輝き不要な命などこの世界に在るわけもなく・・・。

 パワースポットとは、多くの人々にそんな命の大切さを気付かせてくれる時空間が多い場所。そして勇気、元気、やる気を自ずと充填してくれる所だと思います。石鎚山に限定はしません・・・、日々の暮らしにちょっと疲れたら、あなたのお気に入りの自然に抱かれてみて下さい。大自然でなくても良いのです。それは、近くの公園や都市部であったら通勤、通学路に枝葉を張る少し気になる街路樹、ひょっとすると、ご自宅の観葉植物の一鉢に素晴らしいあなたの命を輝かすパワーが宿っているかもしれません・・・。悠久の永い歴史のなかで変わることなく繰り返されてきた霊峰石鎚山の朝。それは、いつも新しい生まれたばかりの朝なのです。リチャード

DSCF5677

秋田緑さん講演会in石鎚神社

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ