・・・朝陽映え・・・/10年前の某紙投稿原稿より③
とき | 2021年1月28日(木) |
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・・朝陽映え・・
「表石鎚」、西条市側から望む石鎚山をこう表現することがある。おそらくは、古くより主たる登山道が現在の西条地方より山頂に続いていたことに起因するのであろう。また弥山(みせん)から天狗岳への稜線が台形を描き、女性的な山容の瓶ヶ森へと続くシルエットが何とも雄々しく麗しい。
松山側から望む雪を戴く石鎚連山も素晴らしいが、実は最高峰である天狗岳は、若干小振りな台形型に見える山並みのその奧に、三角形に姿を変えていて、特定できる人は少ないのではないかと思う。
晴れた冬の朝、西条市内から白雪の積む石鎚山頂を望むと・・・朝陽に映えてオレンジ色に照り輝いている。そして、更に7合目の成就から望むと、眼前にその勇姿が神々しく迫り、思わず息を呑む。
「神鎮まる山」そこはかとなく、そんなフレーズが脳裏をよぎる。石鎚山開山以来1300有余年、変わらない光景に違いない。ふと、近くの木々に目を向けると・・・樹氷だ!氷点下7度にその心身を置く者達への自然からのプレゼントだ。 思いっ切り深呼吸をしてみた。凛とした澄んだ冷気が、私の心身に心地よく入ってきた・・・。
文責 事務局長 曽我部英司
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