愛媛県石鎚山系生物多様性保全推進協議会/報告 8月27日
とき | 2019年8月27日(火) |
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愛媛県石鎚山系生物多様性保全推進協議会
「第1回座学」~増加するニホンジカから石鎚山系を守るために~
令和1年8月27日(火)10:30~12:15
(場 所)西条市総合福祉センター/西条市神拝甲324-2
(主 催)愛媛県県民環境部自然保護課
(講 師)奥村 栄朗(ひでお)氏/国立研究開発法人 森林研究・整備機構森林研究所 四国支所 地域森林保全研究グループ 研究専門員
(参加者)曽我部英司事務局長、岩本昌美事務局スタッフ
石鎚森の学校がそのメンバーとして参画している標記協議会の令和元年度第1回の座学が、専門の講師の方を招いて開催されました。
近年四国の山間部はニホンジカの増加によって農林業被害だけでなく、生態系への深刻な影響が生じています。今回、講師奥村さんの主なフィールドである愛媛県南予・鬼ヶ城山系を中心に、高知県三嶺や徳島県剣山のニホンジカ対策の取り組みをご紹介いただきながら、石鎚山系で生じているニホンジカによる植生被害の現状と対策について解説いただきました。
石鎚山系では、笹ヶ峰から伊予富士までの東部エリアからシカが定着し、個体数が増加中。瓶ヶ森から石鎚山へかけてのコアエリアでは、低密度または未侵入の所が多いとのことで、シカ集団が稜線上を西へと進んでいる訳では無く、周辺地域での高密度化が先行して高標高域に及んで行くとのことです。
いずれにしても、周囲の状況把握と密度管理が重要で、物理的なシカの排除(シカ柵)による保護・回復の努力と行政による科学的・計画的な「管理捕獲」の実行が不可欠とのことでした。
四国のシカ食害対策で先行している「三嶺の森をまもるみんなの会」の山系の食害状況やその森の再生へ向けての活動などを見聞きするにつけ、石鎚山系をまもるために今、私達にできることは、そしてすべきことは何なのでしょうか・・・。官民協働での更に具体的な活動が急がれるには違いありません。
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