重要なお知らせ－環境省鳥獣保護区管理員さんより－

－ニホンジカの捕獲事業実施について－

全国的に問題となっておりますニホンジカによる被害が、石鎚山系においても確認されました。
樹皮の食害に加え、特定固有種の植物まで被害に遭っております。
すでに壊滅的状態となってしまった区域もあります。

四国で２つある国指定鳥獣保護区である剣山鳥獣保護区では、数年前から個体数調整捕獲を実施しておりますが、斜面崩落や絶滅危惧種の激減、景観の悪化などにより、自然環境は一変してしまった所が散見するほどです。ものすごく速い速度で、ニホンジカの被害が拡大しております。こうした経緯もあり、今回の捕獲事業となりました。

現在、石鎚山系鳥獣保護区周辺では、黒森山～瓶が森周辺までニホンジカの侵入や食害等の被害を確認しております。
成就社・八丁坂周辺でも被害を確認しました。
このまま放置しておきますと、特定固有種や絶滅危惧種の動植物が壊滅する恐れがあります。

今回、環境省の事業として、（社）愛媛県猟友会による個体数捕獲事業を行うこととなりました。

成就社周辺では、１１月１５日（日）に笹ヶ峰～菖蒲峠付近において実施予定です。
入山されます方がおられましたら、安全確保の注意喚起（自粛等）をお願い申し上げます。

環境省　鳥獣保護区管理員
高橋政裕