笹の花-石鎚山で開花(^_-)

 平成29年、今年の5月頃から7月にかけて、石鎚山中の7合目、成就地区周辺から八丁坂周辺の登山道沿いを中心に60年~80年、さらには120年に一度といわれるササの花が広範囲で開花していました。ちなみに40年程前には夜明かし峠一帯のササが枯れたことがあります。曽我部事務局長は、ナント…小学5年生の頃、孟宗竹(真竹かも?)の花を徳島県で観たそうです。いずれにしても人が一生に一度、見られるかどうかという貴重な花のひとつになります。

 石鎚山のブナ林の足下を覆う笹の多くは「イブキザサ」という種ですが、その他に「ミヤコザサ」、「スズタケ」も観られ、今回開花したのは「スズタケ」と呼ばれる種のようです。ちなみに「ササ」はイネ科、花も稲の花のようで、その実も熟せばお米のように食せます。これまた事務局スタッフは、かつて九州九重のタデ原湿原を散策したときに、ガイドさんから山系で収穫したササの実をいただき食べたことがあります。

食感や味はちょっと貧弱な「生米」といった感じ。栄養価は小麦ほどもあり、かつて飢饉の折にはその実で餓えをしのいだという話があり、ササやタケの花が咲くと天変地異の前触れなどともいわれたりしていました。が、科学的、植物学的根拠はありません。とはいえ、近年の国内外での自然災害の多発…自然災害といっても、元を辿れば「人」由来のことが増えているように思います。

「笹の花」に限ったことではありませんが、自然の変化や不思議な現象は、その時代の人々へのメッセージが含まれているのかも知れませんね。

 

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